サンショウウオの卵嚢

 銀山平には雪解け水や雨水がたまる止水池があちこちに見られ、ほとんどは藪陰に隠れていてカエルの産卵期に聞こえる賑やかな声で気づきますが、遊歩道沿いには散策ついでに見られるポイント池も幾つかあります。

この遊歩道ルートの池を我家ではアカハライモリの池と呼んでいますが、完全に雪融けが終わらない中で、毎年クロサンショウウオの産卵を見る事が出来るのです。

クロサンショウウオの姿は産卵期以外、ほとんど目視する事もないので貴重な産卵期に合わせ、記録撮影に向かっていましたが、たくさんのクロサンショウウオが集まって産卵に夢中な時だけ、身を隠されることもなくカメラを向け続ける事が出来るのです。

最初はこれがサンショウウオである以外に判別をつけられませんでしたが、調べるうちに卵の特徴からクロサンショウウオであることや、止水池に住むことを学びました。

実は産卵期が終わった後に傍で泳ぐアカハライモリを見て、最初はアカハライモリの卵と勘違いし子供を守っていると想像したのですが、実際はクロサンショウウオの卵で、アカハライモリはその卵を食べていたと知りました。

全くの知識がない状態での観察は、ただの記録写真ですので、その池の主はいつもいるアカハライモリと認識していましたし、アカハライモリの産卵姿は見たことがなく、卵はどこにあるのだろうと調べると、水中の小枝に産み付ける小さなものなので、上から見ただけでは気づけないのでした。

ところで、今年の自然観察のバードウォッチング時に流水池に白い卵嚢を発見。クロサンショウウオとは違うので水生生物の観察会リーダーにメールで問い合わせたところトウホクサンショウウオだろうと教えて頂きました。

今年の観察会では銀山平に住んでいるだろサンショウウオの調査会も9月に予定されていたのですが、私自身は足腰の痛みが出たため欠席し結果をまだ知らないので、調査結果報告書が出来るのを楽しみにしています。


クロサンショウウオ

トウホクサンショウウオ


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